南アフリカサッカーワールドカップの開催が近づいてきた。国家外交部領事司は観戦を予定している中国人に対し、注意事項を発表した。現地で試合を観戦する中国人に、安全に対する意識を高め、現地の法律を守り、現地の習慣を尊重するよう呼びかけた。また、公衆衛生にも気を使い、身辺を清く保つよう注意した。
南アフリカ政府は、ワールドカップ開催を前に、犯罪取り締まりをいっそう強化している。しかし、現地の中国大使館領事館には、中国人が暴力・奪略・傷害・窃盗・ゆすりなど各種治安事件の被害者となった報告がこれまでに多数寄せられている。外交部領事司は、中国人渡航者に対し、現地の治安状況に注意を払い、防犯安全意識を強め、緊急事態が発生した場合は、すぐに現地警察に通報、大使館にも連絡するよう注意を促している。
外交部はまた、中国人渡航者に、現地の法律を守り、現地の習慣を尊重するよう求めている。中国人観光客が駐南アフリカ中国使領館公式サイトや旅行社を通じて、現地の税関規定を知り、携帯手荷物の個数と内容が許容範囲を超えないようにとしている。興奮性物質や麻酔成分を含んだ薬品の携帯に注意を払い、現地の宗教・民族・風俗習慣を尊重し、現地住民とのいざこざを避け、公衆衛生に気を配り、身辺を清く保つことが求められている。
11日付独ビルト紙 (Bild-Zeitung)の報道によると、現地以外に、東欧諸国やアフリカ諸国から、計約4万人の「玄人女性」が南アフリカにやってくると予測されている。彼女らは、ヨハネスバーグ、ケープタウンなどワールドカップ開催都市を放浪すると見られる。南アフリカでは、国民16%、玄人女性の50%がエイズウィルスに感染していると、関連機関も警告を発している。
「人民網日本語版」2010年5月21日