世界中のサッカーファンが待ち焦がれる4年の1度の祭典がいよいよ開幕する。ワールドカップが2010年6月11日、南アフリカ共和国ヨハネスブルグのサッカーシティ・スタジアムで開幕、サッカー世界一を目指す32チームの熱戦の火ぶたが切られる。8年前の日韓共催大会時と違い、中国人サポーターが自国チームに声援を送ることは叶わなかった。しかし、今大会に参加する中国人がいる。
▽唯一の中国人審判
南アフリカ現地時間6月6日、2010年W杯大会の審判員87人がメディアの前にお目見えした。中国チームは今回の大会資格を獲得できなかったが、穆宇欣審判が中国人として唯一、ワールドカップ審判に選出された。穆氏は、開幕戦で補欠審判員を務める。
国際サッカー連盟(FIFA)が今大会の審判に穆氏を選んだ時、海外はもちろん、中国国内のサッカー関係者も首をかしげた。補欠審判員は通常、あまり注目される存在ではない。その上、天津出身の穆氏は、サッカー界で特に名の知れた人物でもない。控えめな印象の穆氏だったが、取材に対し、「今大会で審判を務めることができるなんて夢のようだ。誰かが3000万元で代わってくれと申し出ても絶対に断る。W杯で審判することは、審判員冥利に尽きる」とW杯に対する溢れんばかりの情熱を隠さず話した。
▽開幕セレモニー:3人の中国人美女がパフォーマンスに出演
3人の中国人美女(景文傑さん、曾川玲さん、孫麗潔さん)が、世界数十万人が待ち構えるW杯開幕式に、「最美足球宝貝」の6文字がプリントされた服を着て登場する。景文傑さんは、「それほど目立たないけれど、私たちもW杯に中国テイストを添えます」と語る。
3人は、 南アフリカ現地の有名黒人楽団と一緒に、南アフリカ色濃いオペラに出演する。全世界のサッカーファンに対する南アフリカ国民の歓迎の気持ちがこのオペラに込められる。中国人がW杯のパフォーマンスに出演するのは今回が初めて。
「人民網日本語版」2010年6月11日