朝鮮戦争で犠牲となった中国志願兵は18万人

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発信時間: 2010-06-28 15:23:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人民解放軍国防大学の教授を務める徐焔少将は、このほど出版された隔週発行誌「文史参考」の掲載文章において、抗米援朝戦争(朝鮮戦争)で約11万人の中国志願兵が戦死、傷病やその他の原因で命を落とした兵士を加えると、計18万人が犠牲となったことを明らかにした。

以下、同文章の概要。

朝鮮戦争による中国人の死傷者数は改革開放前に政府が対外公表することがなかったため、事実ではない誇張された数字があちこちで伝えられていた。政府は改革開放後、史実資料の情報公開に力を入れ、1980年代には、志願兵のうち36万人が戦死・負傷したと発表した。この数字は、当時の軍司令部が計算した、前線に再び出向くことができなくなった兵士数を単純に引いたものだった。

衛生関連部門による正確な戦死者数の統計と病院が受け入れた傷病者数の統計によると、志願兵のうち▽戦争・事故による死者11万4084人▽負傷者38万3218人(2回以上負傷した場合は重複統計となっている)▽疾病によって入院治療を受けた者45万5199人(何度も入院した場合は重複統計となっている)▽戦場での行方不明者2万5621人。このほか、当時の解放軍後方衛生部門の統計によると、負傷して病院で治療中に亡くなった者2万1679人、病気による死者1万3214人。

以上の統計データから、犠牲者総数は14万8977人と判明した。ただし、これには、行方不明後の死亡者や、前線部隊支援に従事した農民は含まれていない。

抗米援朝戦争記念館は1990年代に、全国の民政部門の統計データを集め、犠牲となった兵士の総数は17万1669人と発表した。その後、各地民政部門が続々と犠牲となった兵士の数を追加報告、現時点で18万3108人に達した。

いくつかの複雑な事情も考慮した上で、朝鮮戦争による犠牲者について客観的な数字をまとめると、戦死した志願兵は約11万人、傷病・その他原因で死亡した志願兵を加え、中国志願兵の犠牲者総数は約18万人と結論づけられる。

「人民網日本語版」2010年6月28日

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