中国政府もこの面でさまざまな努力をしている。ここ数年で「帰国組」のために一連の優遇政策を採っている。2008年に中央政府が実施した『海外エリート人材導入計画』では、5~10年の間に、高新技術産業開発区を中心とした様々なエリアに、核心技術開発や、ハイテク産業の発展、新興学科推進に貢献できる戦略科学者及びリーダー的人材(外国人含む)を、国家重点技術革新項目、重点学科と重点研究室、中央国有企業と国有商業金融機構に誘致し、彼らの国内での活躍のために政策的に支持すると計画している。
今年6月に発布されて間もない『国家中長期人材発展計画要綱(2010-2020年)』でも、2020年までに中国の人材発展を世界的人材強国レベルに引き上げることを宣言している。
全国人民代表大会常務委員会の張学忠委員は、こう述べた。「中国は今活力ある姿で新しい留学帰国者起業ブームの到来を迎えている。無限の可能性を持つ、やりがいの大きな、留学帰国者にその才能を十分に発揮させることのできる舞台が幕を開けた。」
政策的支援や引き込みだけでなく、中国を住みよく国と本当の意味で調和のとれた社会にし、教育、安全、環境及び財産保護におけるグローバルな競争力を高めることも急務であるといえよう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年7月16日