移民による財産流出大 急務は住みよい中国の建設

移民による財産流出大 急務は住みよい中国の建設。

タグ: 移民 財産流出

発信時間: 2010-07-16 16:48:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

過去十年、留学や技術移民、投資移民として海外に移民するエリートや富豪は増える一方で、その大部分は欧米やオーストラリア、カナダなどの先進国に移り住んでいる。これは、「移民ブーム第三波」と呼ばれる現象である。

中国社会科学院が2007年に発表した『世界政治と安全』報告によれば、中国はすでに世界最大の移民輸出国となっている。今年6月16日、国務院華僑事務弁公室は海外在住の華僑数が4500万人を超え、絶対人数は世界一と宣言した。

改革開放初期と前世紀90年代初めの頃の2回の移民ブームと比べ、この「移民ブーム第三波」では、移民数の増加だけでなく、移民の学歴や技術及びコストの高さが際立っている。

現在の移民の主体は知識層や技術者ではなく、富豪たちだとする学者もいる。彼らは中国国内で儲けた多額の財産を海外へ持ち出し、国籍を変えたあとで、家族を海外に残し、また中国へ戻って一儲けするのだという。

先日、新浪ネットが行ったオンライン調査(11345人が参加)によると、中国の富裕層で移民ブームが起こっているのは、「財産を国外に移動し、税を免れて富を蓄えるためだ」と考える人が50.4%にも上った。また、移民ブームによる財産流出は深刻だと答えた人が74.5%、特に影響はないと答えた人は6.7%に止まった。

が、それでもやはり75.2%の人が、経済的条件さえ整えば、移民を選択すると答えた。

もちろん、その人自身の身分や階層によって移民理由はさまざまである。移民するか国内に残るかも個人的な選択でしかない。だが、これほど多くの富やエリートが海外移動していることが、われわれの社会にとって一つの危険信号であることは確かである。

 

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