北京では5日、今年度の大学生の就職人気ランキングが発表された。大学生に最も人気があったのは国有企業で、次は合弁企業、3位は社会的なサービスなどを提供する事業単位だったが、外資系企業は3位から5位になった。
中華英才ネットによるこの調査は、半年間に700の大学に通う20万人の大学生を対象に実施された。トップ10に入ったのは、チャイナモバイル、阿里巴巴(アリババ)、ハイアール、マイクロソフト中国、中国銀行、グーグル、レノボ、P&G、中国工商銀行、チャイナテレコム。
また通信、金融、化学工業などの国有大企業33社がトップ50にランクインし、その数は6割を占めた。またトップ50のうち46社が中国の企業で、初めてランクインした企業は29社だった。
今まで人気だった外資系企業は、金融危機で大幅なリストラや減給などが行われたため、わずか4社しかトップ50入りせず、国有企業は安定した給与と福利厚生でトップになり、その次は合弁企業と事業単位が続いた。
この報告では、今の大学生の就職への考えはますます現実的、理性的になっており、選ぶ企業の性質もますます多様化していると指摘する。例えばもともと人気のあった国有企業と外資系企業はそれぞれ34.1%と23%だったが、今回は24.4%と14.5%に下がり、その他の様々な企業の割合は著しく上昇した。
また給与の面では、4000元未満を希望する大学生の割合は昨年と前年を下回ったが、女子大生の給料に対する希望は低く、1000元~1999元を選んだ女子大生の割合は男子学生を上回り、5000元~5999元を希望する女子大生は男子学生を下回った。
また専門家は、専門学校生の39%と大学生(学部生)の37%が、西部地区での就職を希望しているという結果に対して、西部には就職のチャンスや大学生たちが腕を振える場も多く、出世もしやすいためではないかと話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月6日