甘粛省政府新聞弁公室(報道事務室)は11日に通達を出し、同日午前2時の時点で、隴南、天水、定西、蘭州など各周辺地域と舟曲市街地域をつなぐ道路が全面的に復旧したことを明らかにした。また、市内の各スーパーマーケットは続々と営業を再開、一部派出所も臨時テントに設営され、社会機能は徐々に回復している。
同弁公室は11日に記者会見を開催し、被災地では今のところ、深刻な伝染病発生や突発的な公共衛生事件の発生は報告されていないことを明らかにした。衛生部の統計データによると、8月11日午前10時の時点で、応急手当を受けた負傷者は累計422人に達した。内訳は、外来診察などで治療を受けた人346人、入院治療中の患者76人(うち重篤者10人、死亡者1人)。重傷者は全員、蘭州と天水の8つの病院に搬送され、治療を受けている。災害発生後60時間経って救出された生存者1人も、甘粛省の人民病院に搬送され、病状は安定している。
衛生部応急弁公室の梁万年主任によると、被災地における医療衛生業務の重点は、医療救援から衛生防疫にシフトしているという。
「人民網日本語版」2010年8月12日