悪夢は、フィリピン現地時間23日午前10時30分に始まった。香港から4日間のフィリピン観光に来ていた一行は、マニラ市内の観光名所・リザール公園を見学後、集合時間となり、バスに乗車した。観光客と一緒に乗車しようとしてガイドに制止された犯人は、ヒッチハイクしたいとガイドに頼んだが拒否された。すると犯人はバスに無理やり乗り込み、M16自動小銃を手に持ち、運転手に手錠をかけた。車内には、観光客20人、香港からのツアーコンダクター1人、現地ガイド1人、運転手1人の計23人が乗っていた。
犯人がバスを乗っ取った後、ツアーコンダクターは混乱にまぎれて香港にメールで事件を知らせた。このメールによると、犯人は自分を警官だと言い、その軍隊に入ったが、ある事件に関与しているとして、免職されたという。関連当局に復職を訴えたが拒絶されため、このような手段に出たらしい。
「人民網日本語版」2010 年8月24日