フィリピン・バスジャック人質、恐怖の11時間

フィリピン・バスジャック人質、恐怖の11時間。

タグ: フィリピン,香港,中国人団体観光客,人質,恐怖

発信時間: 2010-08-24 15:55:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フィリピンを訪れていた香港からの中国人団体観光客が23日、バスジャックに遭遇した事件で、最後まで人質となっていた9人が命を落とした。恐怖によって極限状態に追い込まれた11時間は、人質にとってまさに「生死を味わう時」となった。

悪夢は、フィリピン現地時間23日午前10時30分に始まった。香港から4日間のフィリピン観光に来ていた一行は、マニラ市内の観光名所・リザール公園を見学後、集合時間となり、バスに乗車した。観光客と一緒に乗車しようとしてガイドに制止された犯人は、ヒッチハイクしたいとガイドに頼んだが拒否された。すると犯人はバスに無理やり乗り込み、M16自動小銃を手に持ち、運転手に手錠をかけた。車内には、観光客20人、香港からのツアーコンダクター1人、現地ガイド1人、運転手1人の計23人が乗っていた。

犯人がバスを乗っ取った後、ツアーコンダクターは混乱にまぎれて香港にメールで事件を知らせた。このメールによると、犯人は自分を警官だと言い、その軍隊に入ったが、ある事件に関与しているとして、免職されたという。関連当局に復職を訴えたが拒絶されため、このような手段に出たらしい。

バスジャック後、犯人は6人の香港人を含む人質9人を前後して解放した。午前11時頃に最も早く解放されたのは、66歳の老婦人と現地ガイドだったが、現地カメラマン2人が代わりに人質となりバスに乗った。午後12時30分頃に女性1人と子供3人が解放された。解放された女性は、実の娘2人以外に、別の男の子1人も自分の息子だと偽り、一緒に魔の手から無事逃れることができた。

午後1時30分、73歳の老紳士が解放された。この人は、1番先に解放された老婦人の夫で、ツアー客で最高齢だった。彼によると、犯人が車内で人質を脅すことや、「殺すぞ」といったセリフは言わなかったという。

しかし、その後、現場の雰囲気が突然緊迫したものとなった。犯人は「午後3時に大事件が起こる」と書いた張り紙を出したのだ。

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