フィリピン・バスジャック人質、恐怖の11時間

フィリピン・バスジャック人質、恐怖の11時間。

タグ: フィリピン,香港,中国人団体観光客,人質,恐怖

発信時間: 2010-08-24 15:55:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

現地警察の狙撃手がずっと現場で待機、犯人の弟が現場に来て兄の説得を始めた。午後3時になり、現場で何が起こるのか、誰もが息を潜めて情況を見守った。しかし、現場は静かなままで何も起こらなかった。犯人の弟は、タイムリミットを3時半にするよう犯人に求めた。

3時半、犯人は「Media Now(マスコミと連絡を取りたい)」と書かれた別の紙を張り出した。また、車内のエアコンが切れないよう、バスへ給油するよう要求した。午後4時過ぎ、男性1人が解放された。バスには、観光客14人とツアーコンダクター1人の人質計15人がまだ残されていた。

夕方になり、犯人は電話であるラジオ放送局の取材を受け入れることを承諾した。多くの特別警察が現場を包囲している情況から、最後には自分は射殺されるだろうと予測していた犯人は、警官に現場から立ち退くよう求め、さもないと人質を殺すと脅迫した。

夜7時20分頃、バスが突然発車した。警察はタイヤに向かって発射し、それを止めた。現場では少なくとも6回、銃声が響き、弾丸がバスの窓を貫通した。白いシャツを着た運転手が必死で逃げ出してきた。運転手は、「車内の人質は全員殺される」という恐るべき伝言を持ってきた。

バスの窓は全てカーテンで閉ざされ、大雨が降りだした。車内で何が起こっているのか誰にも分からない。現地警察が強行突入を試み、多数の完全武装した暴力対策警察が車の後部から包囲し攻撃に出た。ハンマーで窓を叩き割り、後部ドアのガラスも打ち破り、ドアが閉まらないよう縄で固く縛り、威嚇発砲を続けた。

約1時間後、特別警察の2警官が最後部の非常口から車内に突入したが、抵抗され、数分後2人は再び車外に出た。8時20分頃、犯人は車内から外に向かって銃を乱射、バスの下部に待機していた特別警察は全て撤退した。

8時39分、突然車内から煙が噴き出した。警察が投げた催涙弾らしい。銃声が10秒以上鳴り続けた。8時42分、横たわった男の半身がドア破損部分から引きずりだされた。警察が慎重に運びだしたその男は、射殺された犯人だった。

「人民網日本語版」2010 年8月24日

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