フィリピンマニラ・バスジャック事件調査検討委員会は、早ければ明日、正式な調査報告書を公表するという。フィリピンのレイラ・デ・リラ司法長官によると、犠牲となった香港観光客のほとんどは、バスの中央部に座っており、彼らは現地特別警察が強行突入する前に殺されていた可能性が高いという。また、香港・フィリピン双方の警察による検死の結果、犠牲者の遺体には火傷や煙の跡が見られないことが判明した。
香港「文匯報」は、フィリピンのベニグノ・アキノ三世大統領が、「バスジャック事件に対するマニラ警察側の対応に痛烈な非難が起こったのは、マンパワー育成や装備配置における現地警察の力量不足によるものだ。しかし、警察が適切な装備、武器、住宅手当・福利厚生を備えていたならば、自らの任務を立派に果たすことができたと信じている」との見方を示したと報じた。
惨事が発生した後、フィリピン観光業は大きなダメージを受けた。フィリピン観光相によると、ホテル業界の損失額は少なくとも4千万ペソ(約700万香港ドル)に及ぶという。
「人民網日本語版」2010年9月16日