中国は21日からこの秋で最も冷たい空気の襲来を受ける。東北部や華北、黄淮（黄河と淮河に挟まれているエリア）、江淮（長江と淮河に挟まれているエリア）などで12℃から16℃も気温が低下し、また雨や雪などを伴う可能性がある。

　中央気象台の予報によると、21日から22日にかけて冷たい空気の影響で新疆地区では6℃から10℃の気温低下となり、一部地区では小雨から中程度の雨（雪）となっている。23日からは、冷たい空気が東から南に移動し、中東部地区では広い範囲で雨や雪による気温低下が起こり、6℃から10℃の気温低下となる見通しだ。そのうち、華北地区北部、東北地区、黄淮東部、江淮東部、江南東部といった地区では気温の下げ幅が12℃から16℃になると見られる。

　冷たい空気は一部地区に雨や雪をもたらしている。甘粛省や陝西省、山西省、河北省などでは雨や雪となり、華北や江淮の一部ではこの冬初の霜となる可能性がある。

　今回の冷たい空気の影響範囲は広く、気温の下げ幅が大きいため、一部地区でエネルギーの供給や交通運輸、農業生産などに影響を与えると見られる。気象専門家は関連部門に対して準備を整え、民衆の防寒・暖房に必要な電力供給や暖房供給、ガス供給などを保障するよう、また一般向けには衣服を増やして保温に気をつけるように呼びかけている。

　「人民網日本語版」2010年10月21日