中国海上捜救センターは、海賊の襲撃に遭った中国籍貨物船・泰安口号と中国人乗組員21人が、中国護衛艦に救助されて無事危機から脱出したと明かした。泰安口号は現在、海軍の護衛のもと、安全な海域に向け航行中という。
同センター当直室関係者によると、北京時間20日午後4時40分、泰安口号(乗組員21人、全員中国人)がオマーン近くのアラビア海域で海賊の襲撃に遭ったとの連絡が同センターに入ったという。海賊が船上に乗り込んできた後、乗組員は全員、海賊襲撃防止手引に則り、船内の安全な場所に避難した。事件発生海域は、中国海軍護衛編隊の護衛対象エリア外だった。
関連部門は、報告を受けた後ただちに海賊襲撃緊急対策を発動、アデン湾で護衛任務についている中国海軍護衛艦に対し、事件発生海域に全速で赴き、国際海賊対策機関や関連国家と協力して全力で救助作業にあたるよう命令を発した。中国海軍はすみやかに護衛兵力を調整、軍艦3隻が次々と現場海域に猛スピードで駆け付けた。21日8時44分、中国海軍護衛艦は事件発生海域に到着、特別戦闘部隊員が泰安口号に乗り込み、船内を捜査した。船舶の安全を確認した後、乗組員21人と貨物船を無事救出した。
「人民網日本語版」2010年11月22日