レオナルド・ダ・ヴィンチの自画像と「モナ・リザ」
「モナ・リザ」の微笑は人を夢中にさせるが、その目にも秘密が隠れている。英紙「ガーディアン」は12日、イタリアの研究者がレオナルド・ダ・ヴィンチの名作「モナ・リザ」の目の中に神秘的な記号を発見し、「モナ・リザ」の本当の身元が分かる可能性があると伝えた。
両目に西洋文字が
イタリア文化遺産協のシルヴァーノ・ヴィンチェンティ会長は、顕微鏡を通して「モナ・リザ」の目の中に小さな文字を発見した。
ヴィンチェンティ会長は「肉眼では見えないが、彼女の緑褐色の右目には黒色の『LV』の文字があり、これはレオナルド・ダ・ヴィンチのイニシャルだ」と語る。
「モナ・リザ」の左目にはより何かが隠されている。ヴィンチェンティ会長は「左目の記号を識別するのは非常に難しいが、見たところ『CE』、あるいは『B』、『S』の可能性もある。この名作は500年を経て、当時に比べ少しぼんやりした感じになっている」と説明。
また「背景の橋のアーチには数字の『72』が見え、『L』と『2』の可能性もある」と、目以外にも画面の中には記号が少なくない。
レオナルド・ダ・ヴィンチはルネッサンス期のイタリアの傑出した画家であり、科学者、哲学者でもある。彼は記号や暗号で情報を伝えることに夢中だった。彼が記号を目の中に隠したのは、目は心の窓というのがその理由で、一種の交流の手段だ。
より神秘さを増すモナ・リザの身元
「モナ・リザ」が知られるようになってから、彼女の身元についてはずっと論議されてきた。「モナ・リザ」がレオナルド・ダ・ヴィンチの自画像だとするある歴史家は、彼は同性愛者で、心のうちは誰も知らず、そのため自分を女性の姿として描いたと考えている。
「モナ・リザ」の微笑があまりにも有名なことから、目から「モナ・リザ」を研究する人は少ない。目を研究するようになった理由についてヴィンチェンティ会長は、ある一冊の本からヒントを得たという。「同僚が本屋で古い本を発見した。その作者は1960年代のフランスの歴史学者で、その中には『モナ・リザ』の目の中には、様々な記号や文字で満ち溢れていると書かれていた」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月14日