国家品質検査総局(質検総局)は29日、「輸出入乳製品の検査検疫および監督管理に関する弁法(意見募集稿)」を発表した。本稿では、「安全上の問題があり、人体の健康や生命の安全に対してすでに被害を及ぼした、またはその可能性がある輸入乳製品が見つかった場合、輸入業者は自発的にリコールしなければならない」と規定されている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
本稿によると、質検総局および直属の検疫局は、輸出入乳製品の安全性に関するリスク等級情報に基づき、リスク早期通報を通達・通告し、条件付きで輸出入を制限し、監督管理の厳格化、検査検疫の強化、リコール実施命令など各種措置を講じることとする。
輸出入製品に安全上の問題があり、人体の健康や生命の安全に対してすでに被害を及ぼした、またはその可能性があることが判明した場合、輸入業者は自発的にリコールを実施し、管轄の検査検疫部門に報告しなければならない。また、関連情報を社会に一般公開し、卸売・小売業者・消費者に卸売・販売・消費をただちに停止するよう告知し、リコール対象製品の状況を記録することが求められる。リコールに関する報告を受け取った検査検疫部門は、綿密な調査を実施し、規定にもとづきリコール対象製品の影響が及ぶ範囲について上席部門に報告する必要がある。
輸入業者が自発的にリコールを行わない場合、管轄の検査検疫部門は、リコール実施命令を発する権限を持つ質検総局にその旨を通知する。質検総局は、リスク早期警報の通達・通告を実施し、社会に危害が及ばないよう必要処置を講じる。
本稿は、輸出入乳製品の検査検疫および監督管理を強化する目的で、質検総局が起草した。現在、公開意見を広く社会に求めており、意見の募集は来年1月8日に締め切られる。エクスプレス輸送や郵便によるものや旅客が入国時に持ち込んだ乳製品および飼料用乳製品は、今回制定される弁法の適用外となる。
「人民網日本語版」2010年12月30日