大量の人が移動する旧正月の帰省「春運」が始まり、人々の間では「何日に帰るのか」「切符は買えたか」というあいさつが交わされるようになった。北京で働く陳華さんも、春節が近づくにつれあれこれと気をもんでいる。母親は帰省して春節を迎えろと、1日に4回も電話で催促する。
陳さんは1982年生まれ。北京で3年働いている。転職は1回。今はネット会社で技術面を担当している。月給は約5000元(約6万2000円)。毎月の家賃2000元(約2万5000円)や水道代、電気代、他の必要経費を支払うと給料はほとんど残らない。先日、父親からどのくらい貯金しているのかとたずねられた。陳さんが1万元(約12万円)だと答えると、5年近く働いてたったの1万元かと叱られたが、実際の貯金は数千元ほどで、それも先月の給料だ。そのため父親に合わせる顔がない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月20日