フージワーフ、長者番付が「殺豚榜(富豪殺しのランキング)」であることを否定
「2010年胡潤百富榜(富豪ランキング)」が発表され、過去12年間(1999-2010年)で長者番付にランクインした富豪は1882名に達し、うち24名が「問題富豪」なので、全体に占める割合は1.3%となる。フージワーフ氏は「ランクインしている残りの98.7%の企業家たちは清廉潔白で、順調に企業を発展させているため、このランキングは決して『殺豚榜』ではない」と指摘している。ランクインすると身を滅ぼすというのは、根も葉もない話である。また、「死ぬべき豚は、ランクインする、しないに関わらず、結局は死ぬのだ」とフージワーフ氏は言う。つまり、破滅する富豪は、ランクイン云々の問題ではなく、結局は転落する運命にあるということだ。 24名の富豪以外にも、問題を抱えている企業はあるようだ。今調査中なのが6名、行方不明や国外にいるのが7名、調査済みが8名いる。もし、この21名の富豪たちを含めるとしたら、「問題富豪」が長者番付に占める割合は2.4%に上昇してしまう。
フージワーフ氏は当時、長者番付を作成するに当たって、一部の富豪たちがこのような末路を歩むとは予想していなかったと述べている。「当時、調査を行っている段階では、予想もしていなかった。例えば、自分が以前働いていたアンダーソン会計事務所は世界でも4位の会計事務所だった。それが今日では倒産している。その当時、誰が予測できただろうか。そして金融危機が、投資銀行大手のリーマン・ブラザーズの破綻に繋がることも、誰も予想できなかっただろう。どんなに経験豊かでも、来年何が起こるかなんて予測することはできない」とフージワーフ氏は言う。
中国最大のオンラインゲーム企業の上海巨人網絡科技 (Giant Interactive)の創業者で、社長兼CEOの史玉柱氏は「将来、私は実業家から投資家に転身するかもしれない」とメディアの取材で述べている。現在、彼はヘルスケア商品、ネットゲーム、金融の3分野で投資を行っている。「一番、大儲けできるのはやっぱり投資金融だ。他の2つを合わせた額よりも大金を稼げる」と史氏は述べた。
国美電器の創業者、黄光裕氏は2010年、アビトラージ(裁定取引)によって7億5000万元の利益を生み出している。去年は黄氏と陳暁氏が覇権争いをしていた要の年だった。フージワーフ(胡潤)氏側は「去年、黄氏はアビトラージで得た利益の一部を持ち株争いで使っている。2007年には93億、2008年には135億を黄氏はアビトラージによって稼いでおり、当時のアビトラージのランキングにもランクインしている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月20日