北アフリカのリビアの治安情勢にこのところ重大な変化が発生、中国政府は関連方面に対しすみやかに適切かつ有効な措置を講じるよう求め、リビア在住中国国民の生命・財産の安全保障に全力を尽くす。中国国際航空は民航局の通知を受け、北京時間きょう(23日)午前11時、初のチャーター機を北京首都空港から現地在住中国国民国外脱出任務のため派遣する見込み。「中国新聞社」が伝えた。
中国国際航空担当者によると、民航局の通知を受けた後、同社はただちに応急手順に着手、連夜の準備が続き、派遣中核スタッフを選考、A330-200型旅客機を急きょ配備し、任務執行にあたることになった。リビアの空港が利用可能か不明なため、同社チャーター機はまずアテネに着陸、空港の状況をみてリビアに向かう。チャーター機の北京からアテネまでの飛行は約10時間。アテネからリビアの首都・トリポリまでは約2時間。中国政府が派遣する業務チームと必要な物資もチャーター機に同行する。
消息筋によると、リビアの治安情勢の重大な変化により、一部の中国資本企業が進めているプロジェクト地域が暴徒による襲撃を受け、けが人が出ている。中国政府はただちに民間チャーター機と付近海域の輸送船の派遣、さらに最寄りの大型客船・大型バスをリビア付近に向かわせることを決定、リビアへ随時入国可能な状況を整え、香港・マカオ・台湾の同胞を含むリビア在住の中国人の段階的な国外脱出を手配する。
「人民網日本語版」2011年2月23日