5月7日、国営ムルパティ航空の中国製コミューター機「新舟60」が着陸準備時、滑走路から500メートル離れた地点で海に墜落した。25人の乗客全員が遭難。近年、国内外から注文が増加している国産小型機「新舟60」初の重大な航空機事故である。
ブラックボックス回収済み
中国航空工業グループ所属の西安飛機工業公司の発表によると、事故機のブラックボックスはすでに回収、ジャカルタへ送られている。
専門家は事故原因を分析
インドネシア運輸部民用航空責任者は、「ムルパティ航空の「新舟60」はインドネシアの航行基準を満たしていた。今回の飛行機事故は悪天候の影響である可能性が高く、航空機の製造問題ではない」と述べた。
国産小型飛行機ARJ21プロジェクトの前副総設計士である周済生氏は、「悪天候は客観的な原因で、パイロットは天候の状況をみて、着陸せずほかの空港へ移動するかどうか選択可能だ。当時、実際に天候が劣悪な中で着陸を強行しようとしたとすれば、それは航空管制塔の誘導の問題で、そうでなければパイロットの判断や飛行機の問題である。」「ボーイングなどの航空機メーカーによる航空機事故原因に関する数十年間の統計によれば、66%以上が操作ミス、不適切な処理によるもの、航空機自体が原因というのは12%前後で第二位、これにはシステムダウン、部品損傷などが含まれる。その他は天気、航空管制塔の誘導ミスなどの多岐の原因を含む」と述べた。