13億7千万人。これは第6次人口普査(国勢調査)で登録された全国の総人口だ。2000年から2010年の10年間で、人口純増は7千万人以上、1990年から2000年までの平均増加率に比べ0.5ポイント低下、中国の人口構造は少子化段階に入った。社会の変遷に伴い、「多子多福(子が多ければ福も多い)」、「不孝有三,無后為大(跡継ぎがいないことが最も親不孝である)」という伝統的出産観は、徐々に「少生優生(少なく優れた子を産む)」、「生男生女一個様(男児を産んでも女児を産んでも同じ)の新たな出産観に変わりつつある。大手健康サイト「39健康網」がこのほど国内ネットユーザーを対象に行った出産観調査によると、回答者総数3360人のうち「子供は産まない」とした人が1610人、47.92%を占めた。「広州日報」が伝えた。
▽出産に対して心理的障碍に遭う現代女性
現代女性にとって、彼女たちの出産観は時代の風潮と共にすでに大きく変化しており、出産を望まない女性の比率は相当高く、一部の女性は「結婚しても子どもはいらない」としている。
出産を望まない理由について、「出産すれば自分の人生が失われる」は34.78%、「時間的にも条件的にも良好な育児環境がない」が30.43%、また「婚姻が不安定になった時、子どもが負担になる」も17.39%に達した。
専門家は今回の調査結果について、現代の働く女性、とりわけ学歴が高い知的女性は独立心が強く、事業心が旺盛なため、出産にあまり関心がない、と指摘する。加えて現代社会は競争が熾烈で、生活のプレッシャーは大きく、出産がほかのチャンスに影響する可能性があるため、一部の女性は往々にして、出産を自身のキャリアアップの障碍ととらえている。さらに現在、離婚率が不断に急増していることも、ある程度出産の不確定性を押し上げているという。
安心すべきは「子供は産まない」とした1610人に対し、「不意の妊娠があったら」との質問について、「出産して育てる」との回答が65.22%に上ったことだ。ネットユーザーの出産に対する心理的障碍はそれほど堅くはないようだ。
「人民網日本語版」2011年5月11日