被災地住民の水の安全を保障
震災後の二次災害発生防止のほかに、被災地住民の水の安全も四川水利部門にとって大きな心配事だった。「5・12」地震後、龍門山地震帯の多くの水脈が断ち切られ、水源と水道管が大きく破壊された。地震発生後、四川省水利部門は応急給水案を立て、給水車出動や水道管応急修理などの方法で、被災地住民の飲用水問題を解決した。
専門家の論証により廃棄が決まった旧官宋硼堰取水場 (石剛撮影 )
震災後の再建で、水利部門は飲用水の安全を最も緊急性の高いプロジェクトとして優先的に手配し、震災後の住宅建設、新村落建設とともに計画手配した。四川省阿壩自治州汶川県蘿蔔寨村の馬前国村党支部書記が記者に語ったところでは、蘿蔔寨の村民は地震発生の1年後には水道水を飲めるようになり、代々続いてきた高い山まで水を汲みに行く生活に別れを告げた。龍門山地震断裂帯に位置する蘿蔔寨は地震後に地質が不安定であったため給水管が30回以上壊れたが、水利作業員はそのたびに応急修理したという。