10日、北川旧県城の地震跡地に入り、献花し、慰霊用の紙幣を燃やし、地震で犠牲となった身内を弔う住民たち。

　「5.12」四川ブン川大地震の発生から3年を迎えた12日、北川旧県城で追悼記念式典が行われた。新京報が伝えた。

　北川県政府広報部門によると、追悼記念式典は、「銘記、感謝、奮進」をテーマに、県の各機関幹部、住民、学生、部隊の将兵、企業・メディア代表者が参加して行われるという。先月の清明節にも、同県の旧県城（県人民政府の所在地）で追悼イベントが開かれた。12日の追悼記念式典は、災害後の復興再建の成果を広く示し、支援者側から得られた恩恵を深く感謝し、幹部・市民の意気を高める目的で行われる。

　地震跡地保護プロジェクト工事が進められ、地震記念館の建設・整備が行われている北川旧県城では、立ち入り可能な人数が限られているため、地元住民の立ち入りを制限している。3周年が近づいたこともあり、県政府は10日から12日までの3日間、旧県城を一般開放した。旧県城の元住民は、身分証明書など有効な証明書を提示して旧県城に入り、犠牲となった近親者を弔うことができる。それ以外の人々が入ることは許されていない。

　【データ】

　北川県の2010年全県GDPは、2008年比46.1％増の23億4400万元、年平均成長率は20.9％。全県では、農村住宅4万5561戸の再建が全て完成している。都市部住民の住宅再建は、1万614戸が竣工済み。都市・農村部住宅2万9796戸の改修も竣工した。

　「人民網日本語版」2011年5月12日