テニスは欧米では極めてポピュラーなスポーツとして、100年以上の歴史と独特の魅力を持つが、中国選手の国際大会での戦績は決して芳しくなかった。黒髪、黄色い皮膚の中国人が全仏オープンの表彰台の最高峰に上り詰めたことは、世界を震撼させ、また中国スポーツ界への関心が沸き起こった。中国国家体育総局テニススポーツ管理センターの孫晋芳・主任が大会会場で無邪気に跳び上がっただけでなく、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長も、中国が歴史の新たなページを刻んだ瞬間に、あふれんばかりの拍手を贈った。「4大大会アジア人初優勝は中国にとってどのような意義があるか」とキャスターに尋ねられた李娜は目に熱い涙を浮かべて、「みんなを沸き立たせることができた」と語った。「重慶晩報」が伝えた。
李娜の金星に女子テニス協会(WTA)のステイシー・アラスターCEOは「李娜は歴史を再び切り開いた。中国の『国家的英雄』であり、『イメージ大使』となった。中国に必ず新たなテニスブームが沸き起ころう」と称えた。WTA公式ウェブサイトは「李娜の今大会での快挙の影響は極めて大きく、中国のテニス人口は3億人になるだろう」と驚きを伝えた。
「人民網日本語版」2011年6月8日