サマーキャンプ開村式で記念撮影する子どもたち |
「あなた方は今、米国、カナダ、オーストラリアで生活していますが、あなた方にとって中国は永遠の故郷です。故郷はいつでもあなた方を歓迎します」----。「外国人家庭の養子となった中国人児童のための2011年サマーキャンプ」が4日から北京で始まり、米国、カナダ、オーストラリア計55世帯の中国人児童と外国人の養親が中国で、自分のルーツ探しの旅をスタートさせた。
今回のサマーキャンプは、中国国務院華僑事務弁公室と中国海外交流協会が主催した。外国人家庭に養子に入った中国人児童は、自分のルーツを探したいという強い願望を持っており、その願いを実現するのがキャンプ開催の目的で、彼らが中国の歴史文化を理解し、学ぶのをサポートする。2004年以来、主催方は連続8回、キャンプを実施しており、これまでに約260世帯の養親と中国人児童600人以上が中国にやって来た。
中国国務院華僑事務弁公室文化司の周虹副司長は、「中国政府が1991年末に国際養子規定である『中華人民共和国収養法』を発表して以来、一部国家は次々と中国と国際養子協力関係を築き、多くの外国人家庭が、厳しい適性検査をパスし、中国から養子を迎え入れている。統計データによると、外国に養子に行った中国人児童は、約11万人に上る」と話した。
周副司長は続けて、「これら11万人の中国人児童は、『愛の使者』だ。 彼らは外国の家庭に幸せと楽しさをもたらしただけではなく、現地のコミュニティ、都市、国家に中国のエッセンスをも運んできた。これにより、ますます多くの外国の友人が中国に関心を持ち、中国のことをより知りたいと望むようになった」と指摘した。この意味では、外国の家庭に養子に行った中国人児童は、中国と関連諸国の相互理解を促す窓口であり、中国と世界各国の国民同士を結ぶ橋梁や絆の役割を果たしているといえる。
サマーキャンプ参加家庭は、10日間にわたるキャンプ期間中、北京で故宮や長城などの歴史文化遺産および国家体育場や国家水泳センターなどオリンピック施設を見学し、北京戯曲芸術職業学院の学生と交流し、北京の手工芸品の制作体験を行うほか、天津、上海、鄭州、洛陽、西安、成都各都市に分かれて赴き、見学や観光を行う予定。
「人民網日本語版」2011年7月5日