嘉興------七夕「香橋会」
中国浙江省の嘉興市(かこうし)には七夕「香橋会」と呼ばれるものがある。人々は毎年七夕の日に集まってきて、「香橋」と呼ばれる橋を作る。「香橋」とは、各種太くて長い「裹頭香」(紙で包んだ線香)を使って作られた、長さ4、5メートル、幅約50センチの架け橋のこと。夜になると人々は織姫星と夏彦星を祀り、幸福を祈り、最後に「香橋」を焼く。焼く儀式は織姫星と夏彦星が既に「香橋」を渡り、喜びのうちに出会うことができたということを意味している。この「香橋」は、伝説の中のカササギの橋が時と共に変化したものといわれている。