七夕の祭り
七夕人形
七夕、これは中国から日本へと伝わった風習だが、すでに日本の民族的特色を備えている。国内の「中国のバレンタインデー」と異なり、日本の七夕にはバレンタインデーのような色彩はいささかもない。日本にはどの地域にもそれぞれに適した七夕の風習がある。
もともと陰暦の7月7日(今年は8月16日)だった七夕は、覚えやすいようにと、日本では明治に陽暦の7月7日に改められた。七夕は古代、「棚機」とも記されていた。
長野県松本市では、部屋を人形で飾って七夕を祝う。新潟や山梨などは習慣が違う。これらの地域では、七夕になると、各家庭が人形を玄関先に吊るす。「ますます美しい和服が縫えますように」とか「子どもが無事に成人になりますように」を寓しており、「和服を牽牛と織女に貸し与える」という意味を表すところもある。
各地域特有の風俗や習慣と違って、日本の七夕には共通の習俗がある。願いを書いた紙切れを竹に吊るすのだ。願いをいっぱい書き込んだ短冊を竹に飾る習慣は江戸時代から始まったもので、しかも、こうした習俗は日本しかない。(日本新華僑報サイトより)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月16日