6日、上海浦東国際空港で搭乗手続を行う日本訪問マルチビザを取得した中国人観光客 |
有効期間内なら日本に何度でも入国可能なマルチビザを持った中国人観光客のツアーが6日、上海浦東空港で出発式を行った。マルチビザは3年間有効で、日本の最初の訪問地は沖縄県に限られている。日本側は、今回のマルチビザ発給スタートによって、東日本大震災で激減した訪日中国人観光客数が回復することを期待している。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
浦東国際空港では、マルチビザを手にした中国人観光客が、沖縄県関係者と記念撮影を済ませた後、続々と国際線フライト搭乗口に向かった。上海市に住む孫金蘭さん(46)は「マルチビザは非常に便利だ。日本に行く機会は今後もあると思うから」と述べた。ツアー一行は、関西国際空港経由で、7日に那覇空港に到着する。
沖縄県上海事務所の当永哲所長は、「沖縄を訪れる中国人観光客は、これまで少なかったが、このチャンスに沖縄の魅力を大いにPRしたい」と語った。
日本政府は7月1日から、中国の富裕層を対象にマルチビザ発給をスタートさせた。シングルビザ(一回の入国にのみ有効)による日本滞在日数の上限も、従来の15日から90日に延びた。
「人民網日本語版」2011年7月7日