深夜2時ごろ、記者は金麗温高速道路の温州西出口から2キロのところにある動車組(新型高速列車)追突事故現場に到着した。現場は掘削機、カッター、救急車がひしめいていた。死傷者が多く、医療看護要員が足りないことから、地元の整形病院も救援に駆けつけているという。午後2時、死者は35人に増えた。
午前2時半、温州消防支隊の余作帥小隊長は第1段階の救援を終えたばかりだった。彼はこう語った。われわれは夜9時前、現場にかけつけた。事故の場所が温州市内にあるため、野次馬や救援の人々が多く、怒声の中に、助けを求める旅客のか細い声と泣き声が混じっていた。
余小隊長は28人の将兵を率いて、横倒しになっている一つの車両に入った。高速走行中に衝突、転落したため、車両は大破、変形しており、切削道具を使わないと中に入れない。車両は原形をとどめておらず、多くの乗客が座席や手荷物の下敷きになり、助けを求める声も弱かった。将兵は乗客たちの指示に従って、10人余りの乗客を救い出した。