深夜の献血、負傷者の緊急搬送、医療ボランティア、交通機能の維持……突然起きた列車追突事故を目の当たりにした人々は慌てふためいた。眠れぬ夜を過ごした市民と同じく、温州各地で救援活動に携わるボランティアも増え続ける死者の数に神経をとがらせた。中間統計では、温州市内で1万人近くの人達が、何らかの形で救援活動に携わり、感動的な「命のリレー」に参加した。
▽すぐに始まった救援の呼び掛け
「高速列車事故発生で献血が至急必要、友達に転送してください」「現場に行って救助活動に参加できるのか?」「立ち往生している旅客を乗せるバスが至急必要」……事故発生して間もない23日午後9時過ぎから、「温州市慈善義工部」が中国の人気チャットソフト「QQ」に開設したグループでは、ボランティアチームが事故現場の状況を更新したり、救援活動に関する相談をしたりし始め、深夜2時ごろになってもやむことはなかった。
事故が発生して1時間も経たないうちに、温州市民で構成されたボランティアグループのメンバーは「温州市慈善総会義工分会」(ボランティア団体)が出した救援を呼び掛るメッセージを受け取り、すぐに行動へと移し、救助、献血、負傷者の緊急輸送などの活動に参加した。
同日午後10時から11時の間にはすでに、温州市内にある献血ステーションで献血の準備を始めるボランティアもいた。
また深夜2時ごろ、蒼南、文成、楽清などに温州郊外住むボランティアも市内に集まった。