中国南部の江西、貴州、湖南3省は高温少雨の天候が続き、被害が出始めている。これまでのところ3省で300万人余りの飲料水の確保が困難になっている。
江西省では2万人の飲料水確保が難しく、また農作物の被害面積は約13万ヘクタールに達している。予報では今月上旬は基本的に有効な降水はなく、干害が続くという。
貴州では4日現在、240万人近くの飲料水確保が一時的に困難になっている。また大型家畜80・4万頭の飲料水確保も難しいという。農作物の被害面積は68・6万ヘクタールに達し、うち収穫ゼロが11・53万ヘクタールで、干害による直接的経済損失は27・4億元(1元=約12円)に上っている。
湖南省では3分の2の県・市・区に被害が出て、64万人と大型家畜15万頭余りの飲料水確保が難しい状態で、農業生産、水運、発電にも影響が出ている。同省は今年に入ってから今月3日までの降雨量が例年より3割余り少なく、新中国成立の1949年以来、同期としては3番目に少ない量となった。特に7月はわずか43ミリで、例年の同期平均より66%少なく、一部地方はさらに8割余り少なかった。
「新華網日本語=中国通信社」 2011年8月6日