▽出費ベスト3は「旅行」「電化製品」「補習」
中国重慶市の親は、夏休みに入ると、子供の知識や経験、特技や体格の「補充」に力を入れる。これらの「補充」費用のために、人民元紙幣があれよあれよと手元から飛んでいく。夏休みに子供にかかる出費は、学期中を上回り、親にとってはまさに「辛い」の一言に尽きる。9月に学校が始まる前に、夏休みに子供にかかった出費を見てみると、多くの家庭では1万元(約12万円)以上、最高で4万元(約48万円)以上使った家もある。親はひたすら、新学期が始まることを待ち望み、この「消費の夏休み」にピリオドを打ちたいと願っている。重慶晩報が伝えた。
▽半月間の海外旅行 4万元の出費
市内江北区に住む陳さんは「これまで、夏休みは家でテレビを見て過ごしていました。しかし、サマーキャンプが流行し始め、誰もが子供を参加させるようになりました。キャンプ代金は最低1千元(約1万2千円)以上、数千元するところもあります。この費用は毎年上がっています」と話す。
また渝北区の某国有企業で管理職を務める馮さんは「娘は夏休み中に一度は旅行します。今年中学を卒業しましたが、入試の成績が良かったので、南開高校への進学が決まりました。約束通り、娘にご褒美として米国旅行をプレゼントしました。半月間の旅行で4万元以上かかりました」と語った。
ノートパソコン、携帯電話、MP5、デジタルカメラ、電子書籍ビューアなどなど、続々と登場する真新しい電化製品に、学生たちの眼は釘付けだ。
重慶電建総公司に勤める徐さんは「小学3学の娘にお正月にiPadを買ってやったばかりだったんですが、夏休みに入ってテレビばかり見ているから、テレビコマーシャルの影響で今後はiPad2が欲しいってねだられて。また4千元が飛んでしまいました」とこぼした。