▽補習費用は最高1万4560元
夏休みの出費にどの親も頭が痛い。ユーザネーム「歩く石」さんは「もうすぐ子供も新学期。夏休みに子供にかかった出費をざっと洗い出し、その額にぼうぜんとしました」とネット掲示板に書き込んだ。
夏休みに子供にかかった出費のうち、最も多かったのは「学習」関連費だった。ユーザネーム「静好」さんは、夏休みに入って子供関連の特別予算を組んだという。7月4日から7月15日までの補習(英語・国語・数学)と8月18日から27日までの新学期予習(数学・物理)クラスへの参加費用として、全部で1万4560元(約17万5千円)使った。
▽就学前幼児にかかる出費は月1千元
ユーザネーム「一剣傾城」さんは「幼稚園に通う子供が2カ月間夏休みで家にいました。この間の出費は、幼稚園に通っているよりやや少ないだけです」と語る。夏休み中に4歳の息子にかかった費用は月2千元(約2万4千円)という。
休み中、幼稚園に行かない子供は、ベビーシッターを雇って家で見てもらうしか方法がない。その費用は月1200元(約1万4千円)。「一剣傾城」さんは、「子供は、朝と夕方の一日2回、町の歩行者天国をぶらぶらします。外出すれば、おやつやおもちゃを買います。おもちゃの銃が10元(約120円)、ヨーグルトが3.5元(約42円)などなど、1日20元(約240円)以上、1カ月で600元(約7200円)の出費になります」と話した。
▽専門家「夏休みの出費は無駄なく節制すべき」
重慶市教育科学研究院の王緯虹教授は「限りない子供の消費ニーズを親が完全に満たすことは不可能だ。夏休み中の子供の出費について、親は無駄なく節制しなければならない。お金を自分で管理するよう子供自身に学ばせることが最善の方法だ」と指摘した。
王教授はさらに、「親は家計の状況に基づき、子供の夏休みの過ごし方を計画すべきだ。子供に適当な額の小遣いを渡し、子供が休み中の金銭管理を自分で行い、節制ある生活を送り、社会の実践活動に参加し、節約に対する意識やお金を稼ぐことは大変なのだという意識を持つように仕向けることが、最高の教育となるだろう」と提案した。
「人民網日本語版」2011年8月24日