いつまでも若くてキレイな姿でいたい!女性なら誰でもそんな願望を持っている。しかし女性が30歳を過ぎると、美肌効果もあるといわれている女性ホルモン・エストロゲンが徐々に減少し始め、さまざまな老化の症状も現れ始める。中国医学では、女性の老化の主な原因は▽冷え▽貧血▽腎虚の--3つだとされており、これらに注意していれば更年期の年齢になっても若さを保てるという。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が報じた。
▽補血
最近顔色が悪くなったとか、顔がやつれたと感じ、特に月経時にはそうした傾向がより目立つと悩んでいる女性も少なくないだろう。これは主に貧血が原因。貧血は女性の老化を早める原因の一つでもある。貧血になると舌のさまざまな部位の色が薄くなったり、白くなったりし、さらに月経血の色が薄くなったり、量が減ったりもし、日常的に疲労感を感じたり、目まいが起きたりするようになる。そういう時はナツメや枸杞(くこ)、リュウガン(龍眼)などを食べると補血効果が期待できる。また月経時には赤ナツメと山芋を煮て作ったお粥を食べると栄養補給できる。
▽保温
中国には「十病九寒」という言葉がある。つまり冷えが万病のもとというのだ。中国医学臨床でも、冷えは多くの病気の原因であるとされている。いつでも美しくありたいと思う女性の多くは寒い日でも腰やお腹や足元が冷えることをあまり気にせず、服を少なめに着るということも多い。しかしそれにより体を冷やしてしまい、腎臓の負担を重くし、老化を早めてしまうという結果になってしまう。そのため女性は特に体の保温対策に注意しなければならず、美しさを求めるあまり健康がないがしろにされてしまうことがないようにしなくてはならない。今流行りのへそ出しルックや腰の低いズボンなどは避ける必要があり、睡眠の2時間ほど前にジョギング、ウォーキング、柔軟体操などを20-50分して体を温めるようにすると良い。また睡眠前に足湯をしてから足のマッサージをすると、リンパの流れが良くなり、さらに毛細血管が広がり血液の循環も良くなる。
▽腎臓の養生
中国医学では、腎臓は人体の生命力と密接に関係していると考えられており、女性の美しさや健康とも関係がある。顔色がどす黒く黄色い、朝起きると目がむくんでいる、抜け毛が増えたなどの老化現象に悩まされている女性も少なくない。これらは通常腎臓の働きが落ちていることから起きる。腎臓の働きが落ちるのは過度の疲労に起因していることが多く、突然疲労感に襲われたり、食欲がなくなったりしたら、腎臓に問題がないか検査してみると良い。腎臓の働きを助ける食べ物としては黒ゴマやツルドクダミ、栗などが挙げられる。普段から腎臓をきちんと養生していれば、メラニンの代謝を促進し、皮膚の透明感を増すことができる。
以上の3点に加えて、良い精神状態を保つことも女性にとっては非常に大切だ。生活や仕事から来るストレスが大きいため、いつもイライラしていたり、眉間にしわを寄せたりしている女性も少なくない。しかしいつもイライラしていると、皮膚細胞に栄養が行き渡らず、顔がカサカサになったり、しわが増えたりし、老化も早まるということを知ってほしい。一方安定した精神状態を保つことは、内分泌バランスにも影響を及ぼす。そして楽観的で、穏やかな気質の女性は「内面から来る美しさ」を保つことができる。そのため、過度のストレスを感じたり、イライラしたりした時には、旅行に出かけたり、腹を割って話すことのできる友人と食事をしたりして、ストレスをため込まないようにしなければならない。
「人民網日本語版」2011年8月30日