中国の勤め人のお気に入りは「病気休暇」

中国の勤め人のお気に入りは「病気休暇」。 お勤めする人が取得する様々な休暇の中でも、最も頻繁に使われるのは「病気休暇」だ。1日付英ロイター電によると、世界最大の人材管理ソリューションプロバイダー・米クロノス(Kronos Inc)が行った調査の結果、中国人の7割は「仮病欠勤(ずる休み)」の経験があると認め、この割合は調査対象国の中で最高だった…

タグ: 病気休暇,仮病欠勤,割合,中国

発信時間: 2011-09-09 14:56:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

お勤めする人が取得する様々な休暇の中でも、最も頻繁に使われるのは「病気休暇」だ。1日付英ロイター電によると、世界最大の人材管理ソリューションプロバイダー・米クロノス(Kronos Inc)が行った調査の結果、中国人の7割は「仮病欠勤(ずる休み)」の経験があると認め、この割合は調査対象国の中で最高だった。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が伝えた。

今回の調査は、クロノス傘下のワークフォース・インスティテュートが7月に着手、中国、フランス、英国、米国、オーストラリア、カナダ、インド、メキシコ8カ国の勤め人9500人の情報が集められた。「これまでに、実際は病気でもないのに、会社に電話して病気休暇を取った経験がありますか」との問いに対し、「はい」と答えた人は、中国人が71%で最多、インド人がそれに続く62%だった。以下、オーストラリア、カナダ、米国、英国、メキシコが続いた。「仮病欠勤」の経験がある人の割合が最も低いのはフランス人で、わずか16%。病気休暇を取得する原因のほとんどは「仕事上のストレス」だった。

ワークフォース・インスティテュートのジョイス・マロニー(Joyce Maroney)所長は、「このような結果が出た主な原因は『帯薪年休假(年次有給休暇取得関連制度)』にある。統計データを見ると、年次有給休暇日数が比較的多い国では、「奇妙な」病気にかかり、病気休暇を取る人は極めて少ない。一方、有給休暇が少なく、休暇を取った分が給与から差し引かれる国の場合、従業員が仮病を装い病気休暇を取るケースがかなり際立っている」と指摘した。米CNNは7月30日、「世界有給休暇日数ランキング」を発表した。首位はブラジルとリトアニアの41日、フランスの有給休暇は年35日だった。中国はランキング最下位で21日、この21日には法定祝休日も含まれている。

北京大学公衆衛生学院社会医学・健康部副主任の鈕文異教授は「勤め人の『仮病欠勤』は、半健康状態から生まれた行為のひとつといえる。大きな仕事上のストレスからもたらされる慢性疲労感は、病気欠勤を取って解決する以外に適当な方法がないのが現状だ」と指摘した。調査の結果、仮病欠勤した時は、多くの人が家でテレビを見るかうたた寝をして一日を過ごしていることが分かった。また、多くの企業では、「病気休暇」は、その他の理由による休暇に比べ、給与から差し引かれる額が小さい。このことも、勤め人が「病気休暇」を頻繁に利用している原因のひとつだ。企業は、従業員の健康面への利益により関心を払い、賞罰が明確な報奨制度を確立し、さまざまな集団イベント活動を計画・実施すべきだ。これらは、業務に対する従業員の積極性を高める上での有効な方法でもある。

「人民網日本語版」2011年9月9日

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