病院に駆けつけた上海市委員会の兪正声書記。 |
27日午後2時51分、上海市地下鉄10号線で追突事故が発生した。同日午後7時現在、負傷者271人が病院で検査を行った。現在のところ重篤者、死者は出ていない。
上海市地下鉄10号線は同日午後2時10分、信号設備の故障により、交通大学駅-南京東路駅間の上下線で信号などのシステム操作を手動に切り替えていた。それから約40分後の2時51分、豫園?老西門駅間で5号列車が16号列車に追突する事故が発生。公安・消防・安監(安全監督)・交通・衛生等の部門は迅速に対応策を講じ、全力で負傷者の救助に当たり、二次災害の発生を防いだ。
事故発生後、上海市委員会の兪正声書記(中国共産党中央政治局委員)、上海市の韓正市長(上海市委員会副書記)らが迅速に事故現場および負傷者の搬送された病院に駆けつけ、状況を把握すると同時に負傷者を見舞い、指示を出した。
兪書記は、「全力で負傷者の治療を行い、事故による被害を最小限に抑える。10号線の運転停止期間のその他の路線の正常運行に力を尽くし、マニュアルに従い真剣に業務に当たり、二次災害の発生を防止する。事故調査グループを迅速に結成し、事故原因を究明し、リスクを取り除き安全を確保した上で、10号線の運転を再開させる」と述べた。
韓市長は、「厳粛な態度で、事故原因を徹底的に究明する。各専門家を調査に招き、細部に至るまで調べ尽くす。社会に対して責任ある態度を持ち、迅速に情報を公開し、市民に情報を伝える」と語った。
上海市はすでに、市の安全生産監督管理局を筆頭に、市の城郷建設交通委員会、交通港口局等の部門、独立した第三者機関などが参加する調査チームを結成、さらにその下部組織として専門家チーム・総合チーム・技術チーム・管理チームを組織した。また、上海市交通港口局が中心になり、申通地鉄集団等の企業と共同で、事故の善後処理に当たる。
追突事故が発生した10号線は、安全確保を前提とした上で、27日夜のうちに運転を再開した。
「人民網日本語版」2011年9月28日