現在、世界中で結婚の平均年齢が日に日に上昇しているが、アジアはその傾向が特に顕著になっている。英誌エコノミストはこのほど、アジアの女性の晩婚、子供を作らない結婚観の現象や原因、社会に及ぼす影響を詳しく論じた記事をトップ記事で掲載した。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が報じた。
現在、アジアの結婚の平均年齢は西洋諸国よりも高くなっており、日本や韓国、中国の香港・台湾などはここ数年の間に、女性29-30歳、男性31-33歳と急上昇している。さらに、結婚しないという人もアジアでは増えている。日本の30代の女性のうち3分の1が未婚で、うち半分は生涯独身がいいと考えている。台湾の30代後半の女性のうち5分の1以上が独身を選び、40-44歳の女性のうち、20%が未婚。東京でも同割合は21%となっている。このほか、シンガポールでも大卒者のうち27%が未婚。
職場に進出する女性が増えるにしたがい、結婚したくないという女性も次第に増えている。原因としては、仕事と結婚生活を両立する難しさが考えられる。アジアでは、たとえ女性が働いていたとしても、やはり家族は女性が家庭を守るという伝統的な役割を果たすことを望むため、女性の方には重い責任がのしかかってくる。日本では既婚の女性は普通1週間に40時間働き、さらに平均30時間家事をしなければならないに対し、既婚の男性は1週間に平均3時間しか家事をしない。しかし、仕事を辞めて子育てに専念し、子供が大きくなってから職場復帰するというのは困難なため、アジアの女性が結婚に対して非常に悲観的になっているというのも、何も不思議なことではない。結婚率が低下しているもう一つの大きな原因として、高等教育を受ける女性が増えている事が挙げられる。統計によると、学歴の高い女性ほど結婚を嫌う傾向があることが明らかになっている。