全国通訳コンテストから感じたこと

全国通訳コンテストから感じたこと。

タグ: 全国通訳コンテスト

発信時間: 2011-10-24 16:23:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

三、ほとんどの同時通訳者はフリーランサーとして生きていくことになろうが、こうした「旅芸人」のような暮らしは、はたして中高年まで続けられるのかという問題もある。人間は自分の成長とともに、やがては家庭を持って次の世代の育成の「重責」を担わないわけにはいかなくなる。「旅芸人」の暮らしにはリスクがあるのではないか。

要するに、理想とか、ロマンとか、「完全主義」とかだけでは暮らしていけないことは多言を要しない。そういうことで学生として優勝カップを取得しても社会に出てからは、政治力、構想力、ストレス耐性、ヒューマンリレーションの柔軟な処理など、それこそ学生時代という「温室」、「ぬるま湯」とはがらりと違った状況に身を置くことになる。本当の勝負はそれから始まるのだ。そして、冷厳な現実として市場に認知されるために、喜んでチャレンジすることである。1人っ子として育った今の若者たちは私たちの世代より難しい「方程式」を解くことを余儀なくされることになろう。

私は会場で優勝者の姓名を読み上げると同時に、やがては「図上演習」のような人工的環境でのコンテストではなく、もっと複雑な実人生の中で、優勝カップをとり続けてもらいたい、という気持ちでいっぱいだった。この若者たちも、必ずや人生の波を堂々と泳ぎ渡って、彼らなりのすばらしい未来を築き上げるに違いない。そういう基礎はすでにできているのだから・・・・・・。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月24日

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