▽試練に共に直面する人類
人口の激増は、一連の問題をもたらした。環境資源、教育、医療、就業、老後など各分野で大きな試練が人類の前に立ちはだかっている。
2011年度「世界人口白書」は、人類の進歩した点について評価した。白書の編集主任を務めた国連のリチャード・コロッジ氏は、「世界人口の平均寿命は、前世紀半ばに比べ20年延びた。半分以上は都市部に居住し、世界の青年人口(10-24歳)は18億人と、総人口に占める割合は過去最高となった」と指摘した。
しかし、人類は向き合うべきいくつかの課題を抱えている事実も否定できない。UNFPAのババトゥンデ・オショティメイン事務局長は白書の前書きで、「世界はチャンスを捉え、若者の健康と教育に投資し、彼らが未来の経済発展の成果を十分に享受できるよう計らわなければならない。さもないと、世界は、発展途上国の若者が10年以内に基本的な生活用品にも事欠くという悲しい場面に遭遇することになろう」と、将来に向けての深遠な言葉を記した。
「人民網日本語版」2011年11月2日