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北京市は22日、強風にみまわれ、首都国際空港のターミナル3(T3)Dエリアの屋根の一部が強風に吹き飛ばされた。クリーム色の資材が風に舞い、周辺の滑走路や通路に散乱した。昨年12月10日に10級の強風による被害が出たのに続き2度目となる。空港は緊急修理を行い、事件は空港の安全な運営には影響を与えなかった。
利用者の一人が22日夜にこの出来事を微博(ミニブログ)で伝え、ターミナルビルの品質の問題に再び疑問の声があがっている。ある利用者は、滑走路上にあるゴミはどんなものでも飛行機の飛行に影響を与えるとして、建設後わずか数年しか経っていないT3ビルは北京のランドマークともいえる建築物であるのに「たかが風で吹き飛ばされるなんてことがあるだろうか」として空港の工事関係者が手抜き工事をしたのではと疑問を投げかけている。また別の利用者は、T3ビルの屋上は金属板を採用しており、クリーム色の資材はおそらく中の断熱材だろうとコメントした。
首都国際航空側も同日夜11時にこの事実を認め、夜6時55分の同空港の最大風速が毎秒24メートルに達し、空港側が強風の黄色警報を発表しており、夜8時15分にターミナルビル3のDエリアの屋上が強風で吹き飛ばされたことを明らかにした。空港の安全な運営には影響がないという。空港の気象部門の予測によると、午後11時以降、風は徐々に弱まり、空港ではメンテナンス部門が修理を行った。しかしクリーム色の資材がどんな物質で、事故が航空便に影響を与えないかどうかといった問題について、空港側ははっきりとコメントはしていない。
「人民網日本語版」2011年11月23日