月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が10日夜に起きることが8日、中国政府直属の科学アカデミー「中国科学院」紫金山天文台への取材で分かった。この10年間で最も良い観測条件になる見込みで、天候条件が良ければ、こうこうと赤銅色に輝く月が中国全土で観測できるという。中国共産党の機関紙、人民日報が伝えた。
月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶときに起きる現象。紫金山天文台の王思潮研究員によると、今回は中国のほとんどの地域で月の欠け始めから終わりまでの経過を全て観察できる。これだけの条件がそろうのは2001年1月10日以来という。
今回の皆既月食は北京時間10日夜8時45分から円い月が欠け始め、同日夜10時06分から10時57分まで完全に影に入る。その後は徐々に戻り、11日午前0時17分に月食が終わるという。
「人民網日本語版」 2011年12月10日