日本の華字紙「日本新華僑報」(電子版)はこのほど、多くの中国の親が子供の出世を願い、子供が海外で経験を積み、有能な人材に成長することを望むことは理解はできるが、不慣れな地で成長しなければならない子供の気持ちや適応能力をないがしろにしている親も少なくないとする記事を掲載した。以下はその抜粋。
海外留学する中国人の若年化が今進んでおり、留学生の心理状態は、海外の華人教育者や留学生団体、国内の保護者が注目すべき問題となっている。今年3月、上海の浦東国際空港で日本に留学している中国人留学生(24)が仕送りの問題で口論になった母親をナイフで刺すという痛ましい事件が起こったことをきっかけに、多くの人は事件の引き金となった家庭や社会の内的外的要因を真剣に考えるようになった。このような事件は最近、日本国内でも起こっている。
21世紀に入り10年が過ぎ、中国国民の経済水準は継続的に改善され、多くの家庭が子供を海外で学習させる経済能力を備えるようになっている。同時に、多くの中国の大学も海外の大学と共同育成計画や相手校への留学を通じ、卒業時に本属大学の学位と相手大学の学位を取得できるダブルディグリー・プログラムを展開し、中国人留学生の新たな留学ルートとなっている。これらを背景に、海外の中国人留学生数は増加の一途をたどっている。
多くの中国の親が子供の出世を願い、子供が海外で経験を積み、有能な人材に成長することを望むことは理解はできるが、不慣れな地で成長しなければならない子供の気持ちや適応能力をないがしろにしている親も少なくない。