そのため、各レベルの中国人留学生学友会は留学生が共に歌ったり踊ったりするだけの社交団体であってはならず、留学生に実質的な助けやサービスが提供される場となるべきだ。同年代の人の助けや指導は往々にして若者の心を動かす特効薬となるからだ。
一方、国内の両親達も子供を送り出し、あとは毎年仕送りをすれば親の義務を果たしているというわけではない。海外で生活する子供たちは親からの連絡を切実に必要としており、親は子供の心の変化に常に関心を払い、子供の成長を見守るべきだ。
もっとも、心理的成長の問題は留学生本人の問題でもある。留学生は、いつも自分の心の状態を点検し、日常生活の中で何事もうまくいかず、自分は国外の社会環境になじめない、国外で生活する心理的環境に適応できないなどと感じるなど、異常が生じている際には、時を移さず調整を試み、外部との各種連絡を強化し、常に自分の心のケアをしなければならない。心の疲労が重なり心の病にかかってからでは、取り返しのつかないことになる可能性さえあるのだ。
「人民網日本語版」2011年12月15日