妊婦用電磁波防護服は「効果なし」

妊婦用電磁波防護服は「効果なし」。 女性は妊娠すると、日常生活で受ける電磁波が多すぎることを配慮し、電磁波防護服を着用するのが一般的だ…

タグ: 女性,妊娠,電磁波防護服

発信時間: 2011-12-20 10:48:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

▽専門家「ほぼ効果なし」

妊娠2カ月の呉さんは先週末、防護服を購入した。呉さんは「親しい友人や職場の同僚は皆、妊娠するとすぐに防護服をレンタルまたは購入しています。まるで妊婦用『制服』ですね。妊婦は、万一のことがあっても安心できるという心理的効果を主に期待しているのだと思います」と語った。

清華大学第一付属医院放射線医学科の馬譚源主任は、「市場で販売されている、金属繊維や銀繊維を素材とする電磁波防護服は、妊婦自身の電磁波予防にはほぼ効果がない」と指摘した。

馬主任によると、医療用電磁波防護服は鉛で作られており、非常に重い上、固定的な電磁波放射源から出る電磁波の防護を目的としたものという。しかし人々の日常生活では、電磁波はあちこちから放射される。コンピュータでネットに接続する、携帯電話で電話をかける、テレビを見るなど、さまざまな行為において電磁波が発生する。しかし、妊婦がそれらから受ける電磁波の量は極めて微量で、国家基準よりはるかに低い。それらの行為がたとえ一時的に集中しても、それほど大きな「脅威」とはならない。従って、妊婦が過度に心配する必要はない。

馬主任は「日常生活には電磁波を含むあらゆる種類の放射線が存在しており、最も多いのは宇宙からの放射線(宇宙線)で、大地からも放射線が放出されている。これらは避けることができず、防護手段もない。携帯やコンピュータの電磁波は、このような放射線に比べると『微々たるもの』に過ぎない」と話した。

馬主任はさらに、「妊娠した女性は、電磁波防護服を着用する必要は特になく、気をつけるのは、X線検査を避けることくらいだ。妊娠中にX線検査を受けざるを得ない場合は、医師側が、胎児の性腺や甲状腺など放射線に敏感な部位に特別配慮し、徹底的に防護する必要がある」と続けた。

 

「人民網日本語版」2011年12月20日

 

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