ドイツ:6割が一生家を借りる
ドイツでは、多くの人が家を借りた方が楽だと考え、家を買わない。実際、ドイツの住宅はそれほど高くない。ドイツを訪れて分かったことだが、ドイツの住宅はどの家も構造がほぼ同じである。家を借りる場合、家具付きであれ、家具なしであれ、その建築と内装の質は非常に高く、古い家を借りても新築のような状態である。また、郊外に庭付きの小さな別荘でも、手ごろな価格で借りることができる。
そのほか、ドイツは借り手の権利を法律で厳しく保護している。ドイツの法律によれば、借り手が家賃を払えない場合でも、大家は借り手を追い出すことはできない。追い出すためには、裁判を開き、借り手の収入が少ないことを証明しなければならないのだ。この手続きには一定の費用が必要である。
ここ数年、各国では不動産価格が高騰している。ドイツ経済は成長傾向にあるが、不動産価格の上昇幅は2%~3%に抑えられている。家を買って、10年以内に売りに出した場合、すべての経費を入れると、元を取ることはできず、10%~11%ほど損をする。