中国の各交通機関は8日、毎年恒例の春節(旧正月)前後の特別輸送体制に入った。今後40日間で各交通機関の長距離利用者数は延べ31億5800万人に達すると見られる。そのほとんどが帰省者だが、観光目的の乗客も一部含まれる。鉄道、道路、航空、水運など各交通部門は、こうした巨大な人の流れへの対応を始めた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
鉄道部門は今回初めて乗車券のネット予約と実名登録制を全面導入。ダフ屋の排除や乗車券購入の利便化に一定の効果が期待される。だが初めての試みであり、問題も少なからず浮上している。例えば乗車券予約サイトへのアクセスが殺到し、なかなかログインできない、予約できないなどだ。電話予約もつながらないことが多く、特にインターネットを使えない人たちは困惑している。
乗客の集中する区間の輸送圧力を緩和するため、鉄道省は毎年全国規模で車両割り当ての調整、貨物輸送の一部運行停止などを行い、各時間・区間ごとに計画を立てている。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年1月8日