▽1週間の休みでは足らない
黒竜江省黒河市出身の盧さんは、実家に帰るためには汽車に乗った後、バスに乗り換えなければならないため、「7日しか休みがないのに、行き帰りだけで4日かかる」という。そのため、両親と一緒に過ごせるのは3日だけで、ゆっくりする暇もない。それでも、「帰省しないと両親は怒るし、実際に帰るとなっても本当に大変だし」と語り、帰省という言葉も聞きたくないという。
同調査では、盧さんのように、「休みが短すぎて、家族と一緒に過ごせる時間が短すぎる」と答えた人が73%もいた。ある男性は「実家を去る時、もう仕事に戻らなければならないのかと感じ、次はいつ帰って来れるのだろうと、なんとも言えない感情に襲われる。大都市でもう何年も暮らしているけど、実家を去る時だけは今でもつらい」と、帰省する時のせつない思いを吐露する。さらに「両親と別れを惜しむ時のさみしさを考えると、『春節には帰省したくない』という思いになる。有給休暇や国慶節(建国記念日、10月1日。前後1週間が連休となる)の時に帰省するほうがいい」と語った。
調査でも、春節に帰省し、実家に3日以内しか滞在できず、家族と一緒に過ごす時間が十分にないという人の苦痛感が比較的高く、実家で半月以上過ごせる人の苦痛感が低いという結果が出ている。