カジュアル衣料世界大手「H&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)」(本社スウェーデン)が、またもや「品質に問題あり」と指摘された。上海市品質技術監督局オフィシャルサイトによると、同局が上海で製造・販売を行っているニット類製品に対する品質サンプル調査を実施したところ、H&Mなど有名ブランド製品が不合格となったという。H&M製品が品質不合格となりブラックリスト入りしたのは、2010年度検査に続き2度目。京華時報が報じた。
同局の公告によると、今回不合格となったのは、H&M社のニットセーター(製品番号:605040/2011.6、規格:175/100M)。化学繊維含有量の実測結果が、製品ラベルの表示と一致しなかった。上海の品質監督部門が2010年6月に実施したサンプル検査でも、H&M製カジュアルジャケットのpH値が基準に達していないことが判明した。
今年も不合格製品が出たことについて、H&M中国の広報担当者は1日、記者の電話取材に対し、「消費者が問題の製品を着用するにあたり、今回の検査結果が影響を及ぼすことはない。問題は、ラベル表示と検査結果のウール含有率が一致しなかっただけだ。製品ラベルにはウール38%と表示されているが、品質監督部門のサンプル検査結果では28%だった」と話した。
同担当者によると、問題の製品はすでに全国の店舗で撤去が行われ、消費者が望めば、各店舗で随時、無料交換を受け付けるという。
H&M以外に、化学繊維含有量の実測結果がラベル表示と一致しなかった有名ブランド製品は、イタリア「CAPTAINO」製ニットウエアや米「ARROW」製セーターなど。
「人民網日本語版」2012年2月2日