◆物理、20種の実験を実施
中国人学生のイノベーション精神と実践能力の育成が不足している。これを受け、今回の学習指導内容改訂では、能力の育成が強調された。例えば教師から、「探求学習」(子供の自主性を育てるため学習方法)に関する指導が困難であるという問題があがっていたが、今回の改訂では「探求学習」の基本ステップと一般的方法を選り抜き、能力育成の指導を強化する。
また理系科目では、実験を増加する。物理では20種の実験を行い、化学では学生が自力で8種の実験を行う必要があり、自ら着手する能力を育成する。
◆漢字の学習量は変えず
小学校低学年・中学年が学ぶ漢字の量が減っているというメディアの指摘に対して、中国教育部の関係者は「小学校で学ぶ漢字の量に変化はない」と述べた。
小学生の学年による漢字の覚えやすさと教えやすさに関する調査結果に基づき、改定後の国語の学習内容は、学年別で覚える漢字の量を適度に調整し、着実に漢字を覚えていけるようになった。調整後、低学年と中学年の覚える漢字の量が減少し、高学年の量が増加する。ゆえに小学生が覚える漢字の量に変化はなく、これまで通り常用漢字を約3000字読めるようにする(うち2500字は書けるようにする)。
「人民網日本語版」2012年2月8日