北京大学のPVで紹介されている同大学元学長・蔡元培氏の肖像。
イェール大学のキャンパスライフを紹介する教師。
中国のあるネットユーザーが中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に最近、中国最高峰の大学「北京大学」と米私立大学「イェール大学」(コネチカット州)のプロモーションビデオ(以下、PV)を比較する形で投稿。ネットユーザーの間で話題となり、北京大学のPVに対して賛否両論が寄せられた。中国のタブロイド紙「新京報」が報じた。
北京大学のPVを制作した同大学芸術学院の陳宇副教授は13日、制作目的について「中国で学問に携わってきた人々の間に息づく精神をPRするため」とし、「イェール大学の学生募集のためのPVとは趣旨が全く異なり、比較はできない」と指摘した。
▽ネットユーザーは賛否両論
一方、同PVを投稿したネットユーザーは「イェール大学は『人』や『現在』を売りにしているのに対し、北京大学は『景色』や『歴史』を売りにしている」と分析。
同ミニブログは投稿後、ネット上で大きな話題となり、ネットユーザーらが次々に転送。コメント数は1万件を超えた。コメントの中には、北京大学のPVは「風景にこだわり過ぎて、景勝地の宣伝みたい」と否定的なコメントもあれば、「中身が濃くて、感動した」と肯定的なコメントもあり、賛否両論となった。
▽趣旨が異なる2校のPV
陳副教授は、「北京大学のPVは学校のPRであると同時に、一つのアート作品でもあり、歴史などの文化的要素も込められている」とし、一方のイェール大学のPVはあくまで「学生募集のため」で、「キャンパスライフがユーモアをこめて生き生きとPRされている」と、異なる趣旨を強調した。
「人民網日本語版」2012年2月14日