中国国家広播電影電視総局(広電総局)はこのほど、「外国映画・テレビドラマの輸入・放映管理をさらに強化・改善するための広電総局の通知」を発表、外国映画・テレビドラマ輸入の計画立案、審議認可、放映など各プロセスにおける管理業務に関する具体的な規定が定められた。人民日報が報じた。
海外ドラマの輸入計画や審議認可をめぐる管理について、通知では、輸入作品のクオリティを高め、ハイビジョン番組の供給源を拡大する目的で、ハイビジョン映画・テレビドラマの輸入を優先させることが強調されている。シリーズ映画・テレビドラマの場合、輸入が許可されるのは原則50話までとする。また、各省の映画・テレビ放映行政部門は、初回審査の職務について責任を持って履行し、方向性と節度をしっかりとわきまえ、輸入計画段階から題材・コンテンツの審査を強化することが求められており、事件に関わる題材や暴力的で低俗な内容を含む海外の映画・テレビドラマの輸入を許すべきではないとしている。
輸入テレビドラマの放映管理分野では、通知では、外国映画・テレビドラマはゴールデンタイム(19:00-22:00)に放映することを禁止している。各テレビ局のチャンネル1日に放映される外国映画・テレビドラマの放映時間は、同チャンネルのその日の映画・テレビドラマ放映総時間の25%以下とする。各レベルのテレビ局は、広電総局の認可を得て輸入した外国映画・テレビドラマを同テレビ局で最初に放映することが義務付けられており、初放映が終了すれば、その他のチャンネルでの放映が可能となる。
また、通知では、各テレビ局のチャンネルは、ダイジェスト版やパイロット版(紹介版)などの形で、広電総局から放映許可証を取得していない外国映画・テレビドラマを全編放映することは禁じられている。各番組の放映中に海外映画・テレビドラマを挿入する場合は、放映時間は3分以内、累計利用時間は10分以内とする。外国映画・テレビドラマに関する資料を紹介する場合、作品自体の放映時間は1分以内とする。
「人民網日本語版」2012年2月14日